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元汚部屋出身絵描きがミニマリストになってフリーランスになる夢を叶えた話

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「なにもかもめんどくさい」

数年前までの私は足の踏み場がないほどの汚部屋に住んでいました。

朝は起きるのがしんどくて大学の課題にも身が入らず、夜はただダラダラと動画を見て夜更かしをする日々でした。

漠然と「絵を描いて生きていきたい」という願望があるだけで、自己管理能力も行動力ない、口だけのだめな人間でした。

そんな私がミニマリズムと出会ったことをきっかけに、今は整った静かな部屋で暮らしながら、フリーランスの絵描きとして生きています。

なんのやる気もなかった私が、ミニマリズムを通してどのようにして変わっていったのか。

今日はその変化の過程を書いていこうと思います。

目次

ミニマリズムとの出会い

2018年頃の自室。足の踏み場もなく押入れの中までモノが溢れています。

ミニマリズムに出会ったのは、ちょうど新型コロナウイルスが流行し始めた頃でした。

当時、私は大学2年生で、1つのアトリエを20名ほどの生徒で共有していました。しかし、コロナ禍では全員がその部屋で制作することが難しくなり、自宅で課題制作をすることになったのです。

家に持ち帰ったのは、たたみ1畳分ほどもあるF50号の大きなパネル。それを置くスペースもない部屋では、制作に集中することなど到底できませんでした。

乱れた部屋の中で過ごすうちに、だんだんとストレスが積み重なり、「どうにかしてこの状況を変えたい」と思うようになりました。

そんな時、YouTubeでとあるミニマリストさんの動画を見て衝撃を受けました。モノが少なく整った部屋は、まさに今の自分が求めている理想そのものだったのです。

それまで私は「片付かないのは部屋が狭いから」「整理整頓が下手だから」だと思い込んでいました。

でも、実際はそうではなく「モノが多すぎたから」

そのシンプルな答えを、動画の中で初めて教えてもらいました。

それからの私は、来る日も来る日もミニマリストさんの動画を見続け、ミニマリズムの考え方や、モノを手放すための知識を学びながら、汚部屋からの脱却を本気で目指すようになったのです。

モノを減らす目的を決める

片付けに取り組む前に、まず決めたことは、「なぜモノを減らしたいのか」という目的をはっきりさせることでした。

目的がないまま片付けをしても、意味を見い出せず、モチベーションが保てないと考えたからです。

私はミニマリストさんの動画からモノを手放すための考え方や知識を学び、そこから次の2つの目的を決めました。

  • F50号のパネルを置けるスペースを確保し、課題制作に集中できるようにすること
  • 家で過ごす時間を心地よくして、創作活動を充実させる環境を整えること(フリーランスになる夢を現実的なものにするため)

すぐに効果を実感できるような具体的で現実的な目的を掲げることで、モノを手放す過程にも達成感を感じやすくなりました。

最初は小さな範囲から片付ける(お財布編)

モノを手放す習慣のなかった私は、何から手をつければいいのかも分かりませんでした。

そんな時、「まずはお財布やカバンなど、短時間で終わる場所から始めてみよう」と動画の中で知り、騙されたと思ってその通りにやってみることにしました。

お財布の整理で手放したもの2選

当時の私は厚さ1.5cmほどの大きな長財布を使っていました。お財布の中にはレシートやポイントカードがパンパンに詰まっていて、ごちゃごちゃとした状態でした。

①レシートを経費とそうでないものに分ける

まずは判断しやすいレシートから。

当時の私はフリーランスになるために確定申告の練習をしていたので、

「経費になるレシートは残す」

「それ以外は捨てる」

という明確な基準を設けました。

何かと残してしまいがちなレシートですが、基準を決めると迷わずに手放せるようになりました。

そして「これはフリーランスになるための一歩だ」と思うことで、捨て活へのモチベーションも高まりました。

②ポイントカードは無駄遣いの落とし穴

以前の私は、「あと◯円分買えばポイントがつく!」とポイントに釣られて、本当はそこまで欲しくないものまで買ってしまうことがよくありました。

でも、実際に振り返ってみると、ポイントで得をした経験はほとんどありませんでした。むしろ、その分だけ無駄遣いをしていたことに気づきました。

フリーランスになる上でお金の使い方を見直し、大切にしたいと思いが強くあったので、思い切ってほとんどのポイントカードを手放しました。

当時は実家暮らしだったのでポイントカードは所持していなかったのですが、現在は、よく行くスーパーと薬局の電子のポイントカードだけを持つようにしています。

雲丹。

実はアニメイトのカードだけは当時なかなか捨てられませんでした(笑)グッズにかけるお金に関しては使い方も荒かったように思います。

お財布の整理で得られたメリット

ほんの小さな範囲の捨て活でしたが、終わった後は思ったよりも気持ちがスッキリしました。

お財布の中身がスッキリすることで、今持っているお金がどのくらいなのか把握できるようになり、お金の出入りが明確になると「なんとなく買う」という無駄な出費をするのは控えようと思えるようになりました。

個人的にデメリットは特に感じませんでした。

お財布の中身がパンパンでお金やカードが取り出しづらかったり、「あのカードどこだっけ?」と探す手間も省けてお買い物の際のプチストレスも改善されて一石二鳥です。

雲丹。

お財布が綺麗な方がお金も貯まる!

現在のお財布(おまけ)

現在はlemma(レンマ)というブランドの二つ折り財布を使っています。

少しお高めなのですが、色や使い心地も気に入って使っています。たまにオイルを使って拭いてあげて綺麗を保てるようにメンテナンスを行なう時間も好きです。

基本的にはキャッシュレス決済で、カードは経費用と日常使い用のデビットカード2枚とマイナンバーカード、図書館の利用券の計4枚を収納していて、ポイントカードなどは入れていません。

スッキリした見た目と中身で、お金を使う時も「目的を持って使うぞ!」と背筋が伸びたような気持ちになります。

お財布を選ぶ際のポイントは、「コンパクトで薄いこと」「カード入れは必要な枚数分だけのものにすること」です。

自分にとって必要最低限の機能の方がコンパクトで軽く、荷物になるストレスも緩和されるので「大は小を兼ねる」とも言いますが、私は迷ったら小さい方を選ぶようにしています。

嵩張るものや思い入れの少ないものから手放してみる(服編)

本気で片付けを始めた頃。床が少しずつ見えてきました。

お財布の整理だけでは、F50号のパネルを部屋に置くにはまだ程遠い。そこで次は、思い切って服に手をつけてみることにしました。

当時の私は、特別ファッションにこだわりがあるわけでもないのに、おそらく100着以上の服を持っていたと思います。

「まだ着れるから残しておく」

「同じ服を着ていると思われたくないからイベント前に新しい服を買う」

そんな“もったいない”気持ちや“見栄”が理由で、服がどんどん増えていきました。

衣装ケースやハンガーラックからは服が溢れ、奥に眠ったままの服も数知れません。帰宅後は着た服を脱ぎ捨て、洗濯物を畳むのも面倒。山積みの服の中から引き抜いて着るような毎日でした。

とても「服を大事にしている」とは言えませんでした。

かつての私は、捨てずに取っておくことが「モノを大切にしている証拠」だと思っていました。

でも、本当にそれは「モノ大切にしていると言えるのだろうか?」

そう自分に問いかけるようになりました。

ミニマリズムを通して学んだのは、

「お気に入りの服を何度も何度も着てあげることこそが、服を大切にするということ」という価値観でした。

ファッションに詳しいわけでもなく、買い物で失敗することも多かった私は、節約のためにも「少数精鋭で、シンプルな服を残す」ことを決めました。

服を手放す基準3選

現在のクローゼット。服は必要最低限の枚数しか持っていません。

①1年以上着ていない服は手放す

私はファッションセンスこそあまりないものの、好みの移り変わりは激しい方でした。

そのため、「1年以上着ていない服はこの先も着ないだろう」と判断し、思い切って手放すことにしました。

また、高い服を買って長く着るよりも、コスパの良い服を数着買ってシーズンごとに着回す方が、今の自分には合っていると感じました。

「気持ちよく着られる服をその時々で楽しむ」スタイルが、自分にとって心地よいと気づきました。

雲丹。

買う時も試着はマストで、通販では買わないようにしています。

②着心地の悪い服や気に入っていないデザインのものは手放す

素材が肌に合わない服やサイズの合っていない服など、着るたびにストレスを感じるものも思い切って手放しました。

たとえ買ったばかりでも、結局は着なくなってしまうことが多いので、「勉強代」と割り切って気持ちを切り替えるようにしました。

雲丹。

同じ間違いをしないように覚えておこう!

また、手持ちの服と合わせにくいデザインのものや、好みが変わって着なくなった服も整理対象にしました。

その服に合う服を新たに買うのもまたお金の無駄や失敗につながるリスクが高いなと私は感じたので心を鬼にして潔く手放しました。

雲丹。

振り返ってみると服の量が多いことで逆にコーディネートの難易度を上げていたように思いますね…!

③服の上限を決めてみる

「ハンガーラックにかけられる数だけ」「衣装ケースに収まる分まで」など、収納スペースを上限として服の量を見直してみました。

また、「洗濯の頻度」や「仕事用」「プライベート用」など、自分の生活スタイルをもとに、1週間にどのくらいの服が必要なのかを見極めるのもおすすめです。

私の場合、あまり外出する機会が多くないため、現在はシーズンごとに上下それぞれ2〜3着に厳選し、それを着回しています。(ボトムスはオールシーズン3着)

さらに、私は洗濯物を畳むのが大の苦手なので、衣装ケースには季節外の服だけを収納し、今着る服はハンガーラックに収まる分だけにしました。

その結果、「洗濯物を畳む」という苦手な家事も、自然と手放すことができました。

雲丹。

やりたくないことをしないために」モノを減らすという視点を得ることができました。

捨てにくかった服

個人的にいちばん捨てにくかったのは、スウェットやパーカーなどの「部屋着に回せる服」「汚れてもいい服」でした。

絵を描くには、「汚れてもいい服はいくらあってもいい」と思っていたし、部屋着に関してもリラックスできる服がよかったので、着古した服のほうが安心できました。部屋着にお金をかける必要はないという価値観も、手放しにくい要因だったかなと思います。

雲丹。

誰も見てないし部屋着にはなるべくお金をかけたくなかった…!

当時はなかなか手放せませんでしたが、少しずつ手放すことに慣れていくうちに、最終的には必要な分だけの枚数を残せるようになりました。

服を手放したことで得られたもの4選

今年の冬はこの2着で着回す予定です。

① 見た目がすっきりする

なんといっても、服はとても嵩張るもの。

それが減った時のすっきり感は、お財布の時とは比になりませんでした。

服が減るだけで見た目がすっきりし、「やりきった!」という達成感が得られ、視覚的な情報が減ったことで心にもゆとりが生まれたように感じます。

この実感が、片付けを続けるモチベーションにも繋がりました。

② 服代が浮く

見栄のために服を買うことがなくなったことで、服を買う回数が減り、その分お金の節約にもなりました。

イベントのたびに「毎回同じ服だと思われるかも…」と思ったこともありましたが、よく考えるとイベント(私の場合はコミティア)は年に4回ほど。

それに、もし同じ服を着ていたとしても「この服の人だ」と覚えてもらえるきっかけになるかもしれない、と発想を変えるようにしました。

すると、同じ服を着ることが全く気にならなくなりました。

雲丹。

浮いた服代は画材を買ったり、勉強のための書籍代に回すことができるようになりました!

③ 洗濯物を畳む手間がなくなる

先述しましたが、「洗濯物を畳む」という苦手な家事の手間がなくなったのも大きなメリットです。

畳む作業がないだけで時間にも余裕ができ、その分を他のことに使えるようになりました。

「やらなきゃ」というストレスから解放されたことで、気持ちがとても楽になりました。

苦手なことを減らすためにも、モノを手放すことは大切だと感じます。

雲丹。

捻出した時間を絵を描くことに使えるように!

④ 服選びに悩む時間がなくなり、準備が楽に

「このトップスを着たらボトムスはこれ」とあらかじめコーディネートを決めておくことで、服選びの時間がぐっと短縮されました。

以前は「ああでもない、こうでもない」と着ては脱ぎを繰り返し、出かける前には部屋が服で散乱しているのが日常茶飯事。その片付けも面倒で、結局また部屋が散らかるという悪循環でした。

服を減らしたことで、出かける前に悩む時間がなくなり、服が散らかる仕組みそのものを断ち切ることができました。結果として、時間も気持ちもすっきりと整うようになりました。

雲丹。

イベント当日の朝も落ち着いて準備できるようになりました!

お片付け動画はモチベーションアップのカギになる

手放すことに慣れてきた時期。

モノを手放すことは思っている以上にエネルギーを使い、精神的な負担も大きいものです。

1人で進めていると「もういいかな」「こんなにやる必要あるのかな」と立ち止まってしまうこともあります。

そんな時に私の支えになったのが、YouTubeの「ミニマリストお片付けサポート」系の動画を見ながら捨て活をすることでした。

YouTubeで検索すると、ミニマリストさんが相談者さんの自宅で一緒に片付けを進めていく動画がたくさん見つかります。

私はそれらを見ながら一緒に片付けることで、自然とモチベーションを保つことができました。

① 一緒に頑張っている実感が持てる

同じように「暮らしを整えたい」「自分を変えたい」と思って行動している人の姿を見ると、「私も頑張ろう」と前向きになれます。

手放す基準や悩むポイントも自分と似ていることが多く、一緒に捨て活しているような感覚で取り組めるのが魅力です。

特に、誰かが勇気を出して決断する瞬間を見ていると、自分にもその勇気が伝わってくるようで、背中を押してもらえるような気持ちになりました。

② 手放す判断基準を学べる

お片付け動画では、ミニマリストさんや相談者さんがモノ1つ1つと丁寧に向き合い、「なぜ手放すのか」を言葉にしていきます。

特に思い出の品や小さな雑貨など、手放しづらいものに対する考え方を学べるのが大きなポイントです。

行き詰まった時に新しい視点や価値観をもらえるので、捨て活がスムーズに進むようになりました。

リアルタイムで変化していく人の言葉には説得力があり、自分の行動にも大きな影響を与えてくれます。

手放すか迷った時に助けになった言葉

お気に入りのぬいぐるみ

片付けを続けていると、「手放したいけど、どうしても踏ん切りがつかない」というモノが出てくることがあります。

今すぐ無理に手放す必要はありませんが、あともう一歩踏み出してモノを手放したい時に、私が実際に助けられた問いかけを3つご紹介します。

① 捨てる以外に手放せる方法はあるか?

「捨てる」という行為は、胸が痛むこともあります。

もちろん、自分の過ちを心に刻みながらモノを手放すことも大切ですが、まだ使えるモノをそのまま捨てるのは忍びないものです。

そんな時、私はまず「捨てる以外の選択肢」を考えるようにしました。

たとえば、メルカリなどのフリマアプリで売れないか、寄付できる場所がないかを調べてみるなどです。

特に私の場合は、画材やぬいぐるみのように思い入れが強く数の多いモノが多かったため、メルカリなどのフリマアプリや寄付を活用して手放すことができました。

どちらの方法を選ぶにしても、「まとめて手放す」ことを意識していました。

利益を追求しすぎず、とにかく「楽に・早く」手放せる方法を選ぶのがポイントです。

手間がかかりすぎると、片付けそのものが止まってしまうことがあるので、スピード感はとても大事だと思います。

雲丹。

それでもやっぱり今でも画材の手放しは一番迷う…!😭

② そのモノを同じ値段で買い直したいと思うか?

今、手に取って悩んでいるモノを一度手放したとして、もう一度、同じ値段で買い直したいと思うか?

この問いかけを自分にしてみます。

もし答えが「イエス」なら、それは今の自分にとって本当に必要なもの。「ノー」であれば、今はもう必要ないものだと判断します。

同じ値段を払ってでも買い直したいと思えるものは、それだけ大切に使っている証拠です。そのモノが手元にあることで気分が良くなり、より丁寧に扱えるようになります。

一方で、「ノー」と答えた場合は、そのモノに対して何かしらの不満や違和感を感じているのかもしれません。無理に使い続ける必要はありませんし、「買い直さない」ということは「なくても困らない」ということ。

私はこの考え方で整理を進め、「ノー」と答えたモノは今までありがとうと、感謝して手放すようにしていました。

③ 誰かに「それを買わせてほしい」と言われた時、自分はどう感じるか

手放すか迷っているものに対して、もし第三者から、「それを買わせてほしい」と言われたら、あなたはどんな気持ちになりますか?

二つ返事で「いいよ!」と言えるものは、基本的には今の自分には不要なものです。

なくても困らないし、誰かが使ってくれるなら嬉しい。そう思えるモノは、もう手放しても大丈夫なサインです。

一方で、「いいよ!」と言えないモノは、今まさに使っているモノか、本当に大切にしているモノかもしれません。

お金には代えられない価値を感じているからこそ、誰かに譲ることにためらいが生まれるのだと思います。

私の場合は、仕事で使っている現役の画材やPC、幼い頃から大切にしているぬいぐるみ、好きな作家さんの原画などがその例でした。これらは「売るなんて考えられない」と思えたので、迷わず残すモノとして手元に置いています。

片付けで得られるものは空間だけじゃない

片付けを通して得られたものはたくさんあります。

その中でも特に、フリーランスになるうえで効果を実感できた4つのことについて紹介します。

①集中力

すっきりした空間を手に入れたことで、余計なノイズが減り、絵を描くことそのものに集中できるようになりました。

以前は周りにモノが多いと心がざわついたり、つい誘惑に負けてしまうこともありましたが、今こうして絵や自分の人生について落ち着いて考えられるようになったのは、余計なノイズがなくなったからだと思います。

②お金

モノが減ったことで、「自分にはそんなに多くのものは必要ない」と気づき、物欲がぐっと減りました。

今まで自分がいかに考えなしにお金を使ってしまっていたかを実感し、お金は有限だと改めて理解できたことで、そのお金を貯金や自己投資に回すようになり、お金の使い方にも満足感が生まれました。

フリーランスという不安定な道を選び、一人暮らしを決意して行動できたのも、「少ないもので暮らす」という習慣を身につけたおかげだと思います。

③時間

探し物をする時間、服選びに迷う時間、家事にかかる時間など自分にとって不要な時間が減り、その分、創作や思考、健康維持などに使える時間が増えました。

1日24時間という限られた時間を、少しでも価値のある時間に使えるようになったことは、心の満足度にもつながっています。

もしこの時間がなければ、フリーランスとして生きていく決断はできなかったかもしれません。

④行動力

空いたスペースで大きな絵を描く挑戦をしたり、ヨガマットを敷いて運動を始めたり。やりたいことにすぐ取りかかれる空間があることで、自然とハードルが下がり、以前よりも行動力がつきました

今、私が動画制作やブログ執筆など「絵を描くこと以外の発信」に挑戦できているのも、片付けによって得られた行動力のおかげだと思います。

片付けは長期戦。最初から全て手放せたわけではない

ミニマリズムに出会って本気で片付けを始めた私ですが、最初からすべてを手放せたわけではありません。

今の状態になるまでに、約2〜3年かけて少しずつモノを減らしていきました。

急にモノを減らそうとすると、「手放す判断」に慣れていないため、必要なものまで捨てて後悔したり、その反動でリバウンドしてしまうこともあります。

だからこそ、ゆっくりと自分なりのペースでモノと向き合うことが大切だと感じます。

片付けは単なる整理整頓ではなく、「自分の価値観を見つめ直すプロセス」でもあると思うからです。

5年経った今でも、私はモノと向き合い続けていますし、これからもずっと向き合っていくでしょう。

だからこそ、完璧を目指すよりも理想の暮らしに近づいていく過程そのものを楽しむ気持ちで取り組むことをおすすめしたいです。

最後に

特別絵も上手くなければ、筆が速いわけでもない。絵を描く集中力もなければ、絵を練習をする忍耐力もない。でもただ漠然と絵を描いて生きていきたい。

この先どうなっていくのかわからない不安な日々を過ごしていたとき、ミニマリズムは「今できる一歩」を教えてくれたように思います。

最初は、絵を描くこととは関係のない考え方だと思っていました。片付けで人生が変わるのだろうか。

けれど、ミニマリズムの本質は「モノを減らすこと」ではなく、「自分の生き方そのものを見つめ直すこと」でした。

自分にとって本当に必要なものは何か。

何を大切にして、どんな人生を歩みたいのか。

それを考えるきっかけを与えてくれました。

余計なモノや思考、固定観念を手放して身軽に生きること。それはきっと、より良い人生をつくるための小さな助けになるはずです。

この経験が、あなたにとって何か一つでもより良い生き方を見直すきっかけとなれば幸いです。

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