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イラストの制作依頼ってどうやるの?個人でもできるイラストの依頼方法!

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こんにちは、アナログイラストレーターの雲丹。です。
私のブログを見てくださっている方の中にはイラストの制作をお願いしてみたい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回の記事では、個人でも失敗しないイラスト依頼の方法について解説していきます。

目次

個人依頼ってどんなものがあるの?

個人依頼は様々な種類のものがあります。ここでは個人依頼には一体どんな種類のものがあるのかその一例を紹介します。

  • SNSのアイコンやヘッダー
  • ボカロ楽曲や歌ってみたのイラスト
  • VTuber Live2Dイラスト
  • グッズ用イラスト
  • 同人小説本などの表紙や挿絵
  • ウェルカムボード
  • TRPG立ち絵
  • オーダーメイド(リクエスト)原画

※オーダーメイド(リクエスト)原画というのは、作家さんが描いたものを展示や通販で購入するのではなく、作家さん自身にリクエストを送って原画を描いてもらうことのことです。

雲丹。

アナログでもデジタルでも通ずるものがあるね

個人依頼をする手段

個人依頼をする手段は大きく分けて2つあります。

  • 「ココナラ」や「Skeb」などの個人依頼サービスを使って依頼する
  • 作家さんに直接メールやDMでご連絡をする

「ココナラ」や「Skeb」などの個人依頼サービスを使って依頼する

個人の制作依頼は個人依頼サービスを使って依頼することができます。
サービスを企業側が仲介してくれているので金銭のやり取りにトラブルが発生しにくいのが大きなメリットです。

ココナラ」は個人依頼サービスとしてもとても有名ですね。検索機能があるので、イラストの使用用途に合わせて作家さんを探したい!という時やイラスト制作について細かく依頼したい時におすすめです。

レビュー機能もあるので始めての依頼で不安を感じる方はレビューを参考に依頼してみるのもいいと思います。

一方「Skeb」は簡単にいうと有料リクエストをして絵を描いてもらうようなサービスです。Skebに登録している作家さんもたくさんいらっしゃるので、好きな作家さんがいる場合はこちらから依頼しても良いかと思います。

しかし、デメリットもあって「Skeb」ではリテイクをすることができません。リクエストを送ったら、納品まで待つといった流れなので、依頼内容に柔軟に対応して欲しい場合は、先ほどの「ココナラ」などの個人依頼サービスを使うか、作家さん本人と直接メールやDM等でやり取りをすることをおすすめします。

作家さんに直接メールやDMでご連絡をする

依頼したい作家さんが上記のような個人依頼サービスを利用していない場合は、作家さん本人に直接依頼する方法もあります。
その時の注意点は、作家さんが現在個人依頼を引き受けているかどうかHP等があれば依頼の方法や料金表をしっかり確認してから連絡をしましょう。

個人依頼を引き受けていない作家さんが多くいる理由の一つとして、「連絡のやり取りに不安がある」というのがあります。依頼内容が曖昧だったり、途中で音信不通になってしまったり、企業相手より個人相手の方がトラブルが発生しやすい印象があります。

依頼をするからには作家さんに失礼がないようにしっかりと責任を持ったやり取りを心がけましょう
次の章から個人依頼をするにあたり、必要なことを記載していくのでぜひ参考にしてみてください。

個人依頼のやり方

ここでは作家さんに依頼をする前に最低限必要な項目をまとめました。
依頼内容が曖昧すぎると依頼を受ける側も困ってしまうので、なるべく依頼内容を明確にしてから連絡を取るようにしましょう。

イラストの使用用途をはっきりさせる

まずはそのイラストをどんな目的で使用したいのかはっきりさせましょう。
X(旧Twitter)で使用するアイコン、Youtubeに投稿する楽曲のイラストなど、使用するプラットホームWEB上で使うのか印刷で使うのかなども含めて決められるとなお良しです。

依頼される側からすると使用目的のはっきりしない依頼は不信感しかないので使用用途は必ず明確にしましょう。

また、依頼した絵を複数の用途で使いたい場合、「SNSのアイコンと缶バッジ制作の2つの用途で使用したい」など必ずすべての利用目的を記載しましょう。

作家側は著作権を放棄していない場合がほとんどです。その絵を無断で二次利用した場合、著作権侵害になってしまったり、思わぬところでトラブルになりかねません。

そして二次利用には基本的に追加料金がかかります
依頼側は作家さんのイラストそのものを購入した、というよりはイラストの利用料をお支払いしたという認識の方が良いと思います。

雲丹。

二次利用を追加料金なく快く承認してくださる場合もあります。その場合でも、何に使用するのかは事前に伝えておくと好印象です。

さらにその依頼するイラストを商用で使うのか非商用で使うのかもはっきりさせておくと良いでしょう。
そのイラストを本やグッズにして販売したり、Youtubeの広告収入が発生すれば商用利用になりますし、SNSのアイコンのみに使用するだけだあれば非商用です。そのイラストを利用して金銭が発生するのであれば商用と覚えておきましょう。

雲丹。

商用利用がOKなのかも予め聞いておこう!

イラストの納品形式を決める

イラストには使用用途に応じて様々な納品形式があります。その形式をあらかじめ作家さんにお伝えしておくとやり取りがスムーズになるので以下の納品形式を覚えておきましょう。

  • サイズや構図
  • 解像度
  • ファイル形式
  • カラーモード
  • 差分やレイヤーの有無
  • 塗り足しの有無
  • 額装の有無

サイズや構図

納品するイラストのサイズと構図のことです。
Youtube等で使用するのであれば「1920×1080px」、オーダーメイド原画の場合は希望原画のサイズ「148×210mm(A5サイズ)」など目的に合ったサイズを必ず記載しましょう。縦構図なのか横構図なのかバストアップなのか全身なのかも指定がある場合は事前にお伝えしましょう。

解像度

データ納品を希望する場合、解像度は必須です。
WEB上での利用するのであれば72dpi、印刷で利用するのであれば350dpiが一般的な数値となっているのでこの2つを最低限覚えておくと良いと思います。

ファイル形式

イラストを保存するための拡張子のことです。
イラストの場合は、「JPGファイル」「PNGファイル」「PSDファイル」の3つを主に覚えておけばいいかなと思います。

雲丹。

私もあまり詳しくないのでこの辺りの解説は専門家のサイト等で調べるのが吉です!

JPGファイル」はフルカラーイラスト向きの保存形式です。迷ったらとりあえずJPGファイル形式での納品をお願いしておけば間違いないかと思います。私もブログやYoutubeのサムネイルやXに投稿する画像の保存形式はこのJPGファイルです。


デメリットとしてはJPGファイルは保存のたびに圧縮されて若干画質が悪くなってしまうので、印刷のデータとしては少しだけ不向きかも…!印刷する場合はPSDファイルがおすすめです!

雲丹。

JPGファイルでも入稿自体はできるので、Photoshop持ってないよ!という方はJPGファイルでOK

PNGファイル」はモノクロのロゴなどに向いている保存形式です。「JPGファイル」と比べると画質が劣化しないのも特徴です。一応フルカラーの画像も保存できますがデータが重くなってしまうのでフルカラーは「JPGファイル」単色は「PNGファイル」と覚えておくといいのかなと思います。

PNGファイルは背景の透過ができるので、フルカラーでも背景を透過したい場合はPNGファイルがおすすめです!

雲丹。

アクリルグッズの入稿など背景が必要ないイラストにはこの保存形式が便利!

PSDファイル印刷向きの保存形式です。保存や展開の際に画質が劣化せず、レイヤーやパスなどを保存できるのが特徴です。印刷用テンプレートを使用したり、差分が保存できるのもそのおかげです。

デメリットはAdobe Photoshopを持っていないと開くことができないという点ですね。それ以外はPhotoshopは印刷データを作るのにとても便利です!

雲丹。

私はイラスト本を作る時の絵のデータは基本的にPSDファイルを使っています!

カラーモード(RGB/CMYK)

カラーモードとはイラストデータの色の再現方法のことで、RGBは「光の三原色」、CMYKは「色の三原色」とも言いますね。一般的に「RGB」はWEB上での色の表現に適しており、「CMYK」は印刷する際の色の表現に適しています。

昨今紙媒体の印刷の入稿でも「RGB」を使うことができますが、印刷所側で「RGB」から「CMYK」に変換するときに色味が変わってしまう可能性があるので、心配な方は「CMYK」での納品、またはその両方の納品をお願いしておくと良いと思います。

WEBなのか印刷なのかどちらの用途で使うのかによってカラーモードを指定しましょう。

雲丹。

最近は「RGB印刷」という特殊な印刷方法があるので、PCの画面で見るような発色を残したまま紙媒体に印刷したい場合は「RGB印刷」対応した印刷所を探してみよう!

差分やレイヤーの有無

歌ってみたのイラストやLive2Dのイラストの納品をする場合は、差分が必要だったり、レイヤー分けが必要だったりしますよね。

そういった場合は「喜怒哀楽の表情の4枚分の差分が欲しい」「背景ありと背景なしの2枚の差分が欲しい」など必ずどんな差分が何枚必要なのかなどあらかじめ伝えるようにしましょう。

差分やパーツ分けに応じて追加料金が発生する場合もあるので、そういったことも事前に相談しておくと良いでしょう。

塗り足しの有無

紙媒体への印刷データを納品してもらう場合、入稿の際に「塗り足し」が必要な場合があるので、「塗り足し」が必要な場合はその旨を伝えましょう。

「塗り足し」は一般的に縁まで確実に印刷をしたいときに使用します。「塗り足し」がないと印刷がずれてしまった時にブツっと切れた印象になってしまって見栄えがあまり良くありません。

ですので紙媒体への印刷を予定している場合は「塗り足し」ありのデータの納品をお願いしましょう。

雲丹。

塗り足しのデータは一般的に各辺+3mm必要です!

額装の有無

ウェルカムボードなど原画の納品をお願いする場合は、額装の有無も伝えておきましょう。額のイメージやマットの有無なども一緒に伝えておくと安心です。

作家側に額装もお願いする場合は別途額装費が必要(¥5,000~¥15,000程度)なのでお忘れなく。金額については予算を相談するか、作家さん側の料金表に従いましょう。

雲丹。

パネルやキャンバス納品の場合もその旨を伝えよう!

イラストのイメージを伝える

ようやくイメージを伝える段階に入ります!イラストのイメージを伝え方はとても大切です。
絵の大まかな雰囲気、ポージングや表情、服装、色、ライティング、シチュエーションなど様々な項目からイメージを伝えてみましょう。

自分でイメージするイラストのラフを描いて提出してみるのもいいでしょう。絵が描けなくても棒人間+テキストでの指示などでも大丈夫です。

具体的なイメージがなかなか湧かない場合や逆に明確なイメージがある場合は、イメージする雰囲気のイラストや写真を添付してみましょう。

極力依頼する作家さんのイラストの中から抜粋するのが好ましいですが、画像検索サイトからイラストや写真を集めて資料を提出するのもOKです。

ただしここで注意したいのが、画像検索サイトから抜粋してきたイラストや写真には『著作権』があるということです。その資料をそのまま描くような形でイラストを依頼し第三者に見えるような形で発表した場合、『著作権侵害』になりかねません。あくまでも参考資料としての使用用途に留めておくことを依頼する側もされる側も強く意識しましょう。

雲丹。

不安な時は商用利用OKのフリー画像サイトから抜粋したり、自分で撮影した資料を添付すると安心です

TRPGの立ち絵や小説の挿絵依頼、楽曲イラストの依頼の場合は元となる資料を一緒に提出すると良いでしょう。


TRPGの立ち絵や小説の挿絵であれば、そのキャラクターの性格やストーリーの概要を一緒に添付したり、楽曲イラストの場合はその楽曲のデータがあると描く側としてはとてもイメージが湧きやすくなります。

VTuberさんの場合は立ち絵の資料などがあるととても助かりますね。

雲丹。

資料が複数ある場合はzipファイルにまとめて送ってくれると嬉しい!

希望の予算を伝える

イラスト依頼をするにあたり、制作費のお支払いは必須です。使用用途によって金額も変わってくるので、ある程度余裕を持って予算を決めておきましょう。

作家さん側で料金表が提示されている場合はその料金表をしっかり確認しましょう。わからない場合は見積もりをお願いしてみるのも良いかと思います。

リテイクをお願いする場合作家さんによっては別途料金がかかってくる場合もあるので、リテイクの料金などもあらかじめ聞いておくと安心です。

雲丹。

予算があると作家側としてはそれに対応したプランなども提案できる場合があるので予算は予め提示してくれると嬉しい!

希望の納品日を伝える

希望の納品日は必ず伝えましょう。イラストの枚数や描き込み具合にもよりますが、1枚絵の場合は最低でも3ヶ月の余裕があると安心です。もっと枚数が必要な場合は半年から1年を目安に早めに連絡をとりましょう。

そのイラストを使いたい日を伝えるのも良いでしょう。例えば「8月に参加するコミケに間に合わせたい」「12月に投稿する楽曲に合わせて納品してほしい」など具体的な日数を伝えてもらえると描く側としてはとても助かります。

また「ラフはこの日までに提出してほしい」など、中間報告の日程も必要があれば添えておきましょう。

急ぎの納品を求める場合は、別途料金がかかる場合もあるのでそれも相談しておきましょう。

雲丹。

とにかく余裕を持って依頼してくれると柔軟に対応しやすいです!

その他注意点

メールの文面に感嘆符(「!」「?」「…」など)や絵文字は使わない

個人依頼といってもメールのやり取りはビジネスの場です。相手に失礼がないように言葉遣いやメールの文面には細心の注意を払いましょう。特に初めての依頼の場合、感嘆符や絵文字の使用は不信感を抱きやすいので使わない方が良いでしょう。

雲丹。

信頼のある間柄では使うこともあるけど相手が使わない限りは使わないように意識すると良いと思います。

返信はなるべく早く返す

依頼を引き受けてもらうからには円滑なやり取りが重要です。

作家さん側も貴重な時間を使って返信してくれているので、返信は最低でも2〜3日以内に返しましょう。それが難しい場合は、「何日までに返信します」という内容のメールだけでも必ず送っておきましょう。

雲丹。

早ければ早いほど助かる!

メールの返信が返ってきたらすること

メールの返信が返ってきたら内容を確認してそれに対する返信を送りましょう。
「依頼を引き受けてもらえた場合」と「そうでない場合」、「依頼を辞退する場合」の3パターンに分けて返信する内容についてお伝えします。

依頼を引き受けてもらえる場合

依頼を引き受けてもらえる場合、まずは感謝の気持ちを伝えましょう

そして作家さん側から何か提案をされた場合(納品日や予算など)はその内容で問題がないかどうか確認し、しっかりと返信しましょう。

また、制作費の支払いは作家さんによって異なりますので制作費の支払いについては作家さん側の指示に従って行いましょう。

依頼を引き受けてもらえない場合

依頼を引き受けてもらえない場合でもメールの返信は必ず行いましょう既読無視は絶対にしてはいけません

検討してくださったことに感謝の気持ちを伝えつつ、また機会がある場合はお願いしたいなど何か一言添えられるとより好印象です。

依頼を辞退する場合

見積もりをしてもらった結果予算の都合が合わず、依頼を辞退することもあるかもしれません。そういった場合にも辞退する旨を必ず返信するようにしましょう

予算の都合が合わず辞退することは恥ずかしいことではありません。またの別の機会に依頼できる可能性も十分あるのでしっかりとお礼を述べて信頼感を得ることも大切です。

雲丹。

既読無視はリスクがありすぎるので、どんな返事が来ても必ず返信しましょう

依頼後の手順

ここまできたら作家さん側から連絡が来るのを待つのみです。ここからは作家さん側から連絡が来た時の対処法について解説していきます。

リテイク箇所がある場合

作家さん側からラフの提出があり、そのラフに修正して欲しい箇所がある場合はラフの段階で必ず修正箇所を伝えておきましょう

もっと進んだ段階で修正をするのは大変ですし、最悪の場合、大幅な追加料金がかかる場合があるのでラフの段階で修正箇所を的確に指定しておきましょう。

雲丹。

口を開けて表情をもう少し明るくしてほしい」「服のリボンの装飾を増やしてほしい」など具体的に修正箇所を指摘してもらえると助かります!

納品後のやり取り

やり取りが進みイラストの納品がされたら依頼した内容に相違がないかどうかしっかりと確認を行いましょう。
納品形式等に不備があった場合は必ず連絡をし、訂正をお願いしましょう。

そして完全に納品が完了したらお礼のメールと制作費の支払いを確実に行います。
次のご依頼に繋がる可能性もあるので最後まで気持ちの良いやり取りを心がけましょうね!

まとめ

いかがでしたでしょうか。上記のことを踏まえて依頼をすれば引き受けてもらえる確率もグッと上がるのではないかと思います。最初はうまくできなくても丁寧な文面を心がければ作家さん側の方からの信頼も高まりますし、悪い印象は与えないはずです。

この記事が個人依頼をする際のヒントになればとても嬉しいです。わからないことがあればサイト内のお問合せフォームやXのリプ等からご質問ください。お読みいただきありがとうございました!


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