パステルカラーが大好きなのに、自分が理想としている、やわらかくふんわりとした色合いをなかなか表現できませんでした。
白をたくさん混ぜても思ったような色にならなかったり、アクセントとして鮮やかな色を加えたことで、目指していた世界観から少し離れてしまったり。
完成した作品を見返すたびに、「なんだか違う」と感じることが何度もありました。
試行錯誤を重ねる中で気づいたのは、パステルカラーは色を淡くするだけではなく、明度や彩度、コントラスト、そして作品全体の色の統一感を意識することが大切だということです。
この記事では、理想のパステルカラーに近づけるために実践したことや考え方、デジタルでの色分析、アナログでの色づくり、おすすめの絵の具まで、実際の制作をもとにまとめました。
「思うようにパステルカラーを作れない」「もっとやさしく、ふんわりとした世界観を表現したい!」という方の参考になれば嬉しいです。
これまでの作品を振り返る

こちらは過去に描いたイラストです。
全体を見ると淡い色が多く使われていますが、パステルカラー特有のやわらかくふんわりとした印象というよりは、一つひとつの色がはっきりと見え、輪郭のある雰囲気になっています。
改めて振り返ってみると、当時の私は「パステルカラーを使いたい」という意識はありつつも、「パステルトーンで全体をまとめる」という意識がほとんどなく、そのとき好きだと感じた色を感覚的に選んで描いていました。
そのため、完成した作品を見返すたびに「なんだか違う」と感じることが多かったように思います。
頭の中では、もっとやさしく、ふんわりとした色合いをイメージしているはずなのに、実際に描いてみると理想とは少し違う仕上がりになってしまう。でも、その原因が自分でもよく分かりませんでした。
そこで今回は、その原因を探るためにも、「パステルトーンで全体をまとめる」ということをテーマに、色の選び方や組み合わせを意識しながら実験してみたいと思います!

雲丹。パステルカラーなんだけどもっと軽さを出したいというかなんというか…!



パキッとした感じをなくしたい…!!
デジタルラフを制作して使う色の感覚を覚える




まず最初に、自分が「理想のパステルカラー」だと思うイラストをデジタルで描き起こしてみました。
最初にデジタルを選んだ理由は、色づくりに手間がかかったり、紙の質感などの要素に左右されることなく、「色そのもの」に集中して検証できるからです。
デジタルはアナログに比べて自由度が高く、思い描いた色を素早く試したり調整したりできます。そのため、自分の理想の色を探る工程には最適な環境だと考えました。
今回は、自分が「これだ!」と思える色だけを使って描き進めていきます。
その中でも特に意識したのが、色の統一感です。
メインカラーを決めて統一感を出す




今回はメインカラーを決め、その色を中心とした同系色で全体をまとめるようにしました。
色をたくさん使うと、個々の色の明るさや彩度のバランスを取るのが難しくなり、全体がまとまりにくくなることがあります。
一方で、同系色を中心に配色すると統一感が生まれ、作品全体の雰囲気がまとまりやすくなります。また、パッと見たときにも「ピンクが印象的」「黄色が印象的」といったように、色の印象が伝わりやすくなります。
どんな色を使ったか分析する
イラストを描きながら同時にカラーパレット(色相環)を確認し、それぞれの色がどの程度の明度・彩度なのかを分析していきます。
こうして理想の色を数値や位置として把握しておくことで、後からアナログで色を作る際にも、「どんな色にどの色を混ぜれば近づけるのか」をイメージしやすくなります。
そして実際に描いてみて、ひとつ大きな気づきがありました。
自分が理想としているパステルカラーは、「明度が高く、彩度が低い色」が中心になっているということです。
実際にカラーパレットを確認してみると、使用している色のほとんどが、左上付近の高明度・低彩度のエリアに集中していました。
感覚だけで「パステルカラーが好き」と思っていましたが、こうして客観的に分析してみることで、自分が目指している色の傾向をはっきりと言語化することができました。



意外と少ない色でも絵として成立させることができるんだなと、大きな気づきを得られることができました!



この色だから出せる空気感などもありそうですね!
そしてこの分析を通して、アナログで色を作るときの混色イメージも、以前より具体的に持てるようになりました。
例えば、
- 白をたっぷり使う
- 原色は少量だけ加える
- 彩度を落としたいときは、補色やグレー系の色をごく少量混ぜる
といったように、「どんな考え方で色を作れば理想のパステルカラーに近づけるのか」がなんとなく見えてきました。
特にアクリルガッシュは隠蔽力が高く、白の影響を受けやすい画材です。そのため、まずは「白を8〜9割、色を1〜2割」くらいの割合からスタートし、少しずつ色味を調整していくイメージを持つことができました。
デジタルで理想の色を分析してからアナログに落とし込むことで、なんとなくの感覚だけに頼るのではなく、「どのように混色すれば理想の色に近づけるのか」という具体的な道筋が見えてきたように思います!
コントラストを抑えてやわらかい印象に


パステルカラーは、明度差や彩度差を抑えることで、やわらかく優しい雰囲気を表現できます。
そのため、影を濃くしすぎたり、鮮やかすぎる色を多く使いすぎたりすると、パステルカラーらしい印象が弱くなってしまいます。
なので私はイラスト全体を柔らかいグレーで包み込むようなイメージでコントラストを調整しました。
下の図のように白を「1」、黒を「7」とした場合、パステルカラーでは主に「1〜3(または4)」程度の明るい色を中心に使うイメージです。 明るさの差を大きくしすぎないことで、ふんわりとした印象を保つことができます。


コントラストの確認方法
コントラストが適切かどうかを確認したいときは、イラストをグレースケール(モノクロ)にしてみるのがおすすめです。
色の情報がなくなることで、明るい部分と暗い部分の差だけを見ることができます。
もし白と黒の差が大きすぎると感じたら、影を少し明るくしたり、ハイライトを控えめにしたりすると、よりパステルカラーらしいやわらかな印象になります。
もちろん、全くコントラストがないとぼんやりした印象になるため、瞳や髪の影など、見せたい部分だけ少しメリハリをつけるのがおすすめです。
「コントラストをなくす」のではなく、「つけすぎない」ことを意識すると、やさしい雰囲気を保ちながら、まとまりのある作品に仕上がります。



強い色は使わないんですね!





この絵は1~5くらいまでを使っているね
アクリルガッシュを使って描いてみよう
それでは実際にアナログで描いていきます。
今回は、着彩にアクリルガッシュを使用することにしました。
その理由は、自分が目指していたのが「ミルキーなパステルカラー」だったからです。
ミルキーな色合いを作るには、白を多く混ぜて色を作る必要があります。そのため、隠蔽力が高く、白の発色をしっかり生かせるアクリルガッシュが最も適した画材だと考えました。
また、今回表現したかったのは、水彩のような透明感のある色ではなく、やわらかく、マットで透け感の少ないパステルカラーです。
「どんな色を作りたいのか」を明確にしたことで、「その表現にはどの画材が向いているのか」という考え方にも自然につながりました。
色づくりだけでなく、画材選びも表現の一部なのだと改めて感じたポイントです!



アクリルガッシュのパステルカラーって魅力的ですよね🥹✨
下地の役割


いきなり部分ごとの色を塗り始める前に、まずは全体の下地となる色を塗っていきます。
「なぜ最初に1色塗ってから、細かい部分の色を塗り始めるのですか?」とご質問いただくことがありますが、これには大きく分けて3つのメリットがあります。
①統一感を出す
まず1つ目は、全体のトーンを揃えやすくなることです。
例えば下地をピンクにした場合、その上に重ねる色も下地の影響を受けます。そのため、一つひとつの色が独立して見えるのではなく、全体が同じ空気感をまとい、やわらかく調和した印象になります。
アクリルガッシュは隠蔽力の高い画材ですが、下地が完全に見えなくなるほど厚く塗らない限り、下の色はほんのりと影響を与え続けます。
そのため、重ねた色同士が自然になじみ、全体としてまとまりのある色彩を作ることができます。



目立たないように見えて、後々効いてくるんですよね!
これはデジタルイラストでいうところの「グラデーションマップ」に近い役割です。
最初に全体へ色のフィルターをかけておくことで、その後に置く色も同じ方向性を持たせることができ、理想としているパステルカラーの世界観に近づけやすくなります。



下地に使う色は絵によって違います!基本的にはメインカラーを使うか、見せたい雰囲気のイメージに合わせてえらうことが多いです。(アンティークっぽくしたいならブラウン系など)
②色の判別をしやすくして、明るい色をしっかり乗せるため
2つ目は、色の判別をしやすくし、明るい色でもしっかりと色を乗せられるようにすることです。
「どういうこと?」と思われるかもしれませんが、私は明るい色を塗る時、白い紙の上から直接塗り始めると、色の変化が分かりにくくなってしまうことがあります。
特にパステルカラーのような明度の高い色は、紙の白と近い明るさになるため、実際には色が乗っていても目で確認しづらかったり、スキャンした時に白飛びしてしまうことがあります。
そこで、最初に下地を塗ることで、この問題を解消しやすくなります。
下地を塗る時に意識しているのは、白い紙の上でもしっかりとシルエットが見えること、そしてその上に重ねる色が認識しやすいことです。
あらかじめ色のある土台を作っておくことで、後から重ねる明るい色との明度差が生まれ、色の変化を確認しながら塗り進めることができます。
また、「この色は本当に発色しているのか」「白に埋もれていないか」を判断しやすくなるため、パステルカラーのような淡い色でも、安心してしっかり色を乗せることができます。
下地は単に最初に塗る色ではなく、後から重ねる色を引き立て、理想の色を表現するための土台としての役割も持っています。





どこにどんな色を塗っているのかが認識しやすい!
③塗り残しが目立たず、完成イメージを想像しやすい
そして3つ目は、塗り残しが目立ちにくくなり、完成後のイメージを想像しやすくなることです。
白い紙の状態から部分ごとに色を塗り始めると、まだ塗っていない部分とのコントラストが強くなり、制作途中の画面から完成形をイメージすることが難しくなることがあります。
また、色が乗っている部分と白い部分の差が大きいことで、実際の色のバランスや全体の雰囲気を正確に判断しにくくなる場合もあります。
そこで、最初に全体へ1色下地を塗っておくことで、画面全体に色の土台ができ、制作途中でも完成時の雰囲気を想像しやすくなります。
下地は単に塗り残しを隠すためだけではなく、制作の途中段階から完成形をイメージするためのガイドとしても役立っています。





服や髪は全然塗り進めていないのに、下地があるので人物のシルエットがちゃんと見えてくる!



背景の明るさとの見分けもつきやすいですね!
おすすめ絵の具紹介
「イメージは湧いたけど、結局どの絵の具を選べばいい?」と迷っている方に向けて、私が実際に使っておすすめできる絵の具をご紹介します。やわらかな色合いや使い勝手の良い色を中心に、それぞれの魅力や特徴も詳しく解説していきます。
ホワイト・グレー系


ホワイト・グレー系の色は、パステルカラーの土台となる存在です。明度や彩度、コントラストをコントロールしながら、作品全体をやわらかく、統一感のある色合いにまとめてくれるので、ぜひ持っておきたい絵の具です。
ターナー アクリルガッシュ ホワイト
ホワイトは、ほかの色を明るくしたり、パステルカラーを作ったりする際に最も使用頻度の高い色です。
私が使用しているターナー アクリルガッシュ ホワイトは隠蔽力が高く、少量混ぜるだけでも色をしっかり明るくしてくれます。
また、乾燥後はマットな質感になるため、パステルカラー特有のやわらかく落ち着いた雰囲気を表現しやすいのも魅力です。
パステルカラーを作るときは、ホワイトをベースに少しずつ色を加えていくことで、濁りの少ない透明感のある色を作ることができます。作品全体の明るさや統一感を保ちたいときにも欠かせない、基本となる一色です。



ミルキーで可愛らしい色を作るための土台となる色です!
ターナー アクリルガッシュ ニュートラルグレー7/ニュートラルグレー8
ニュートラルグレーは、黒の代わりに明度を調整したいときや、彩度を少し落ち着かせたいときに活躍する色です。
ターナー アクリルガッシュのニュートラルグレーには5・7・8がありますが、パステルカラーには5よりも明るい「7・8」が特に使いやすいと感じています。
ニュートラルグレー8は最も明るく、ニュートラルグレー7は8よりも少し暗いため、影の濃さに合わせて使い分けています。
黒ほどコントラストが強くならないため、パステルカラー特有のやわらかさや透明感を損なわず、自然な陰影を表現できるのが特徴です。
私はニュートラルグレーをそのまま使うだけでなく、ラベンダーやブルーを少し混ぜて寒色寄りに調整することもあります。こうすることで、くすみすぎることなく、パステルカラーらしい透明感のある影色を作ることができます。



ニュートラルグレー8の方が使用頻度が高いです!
ミント系


ホルベイン アクリリックガッシュ アイスグリーン
ホルベイン アクリリックガッシュのアイスグリーンは、爽やかで澄んだ印象のミント系カラーです。パステルカラーとの相性が良く、作品全体に軽やかでやさしい雰囲気を与えてくれます。
そのまま使うだけでも美しいミントカラーですが、ホワイトを混ぜることで、さらにやわらかく淡いパステルカラーを作ることができます。
最初から絶妙な色味に調色されているため、混色が苦手な方でも扱いやすく、そのまま使っても、ホワイトと混ぜて使ってもかわいく仕上がる、お気に入りの一色です。
ターレンス アムステルダム アクリリックカラー ターコイズグリーンライト
ターレンス アムステルダム アクリリックカラーのターコイズグリーンライトは、最初から白が混ざったような、やさしくミルキーな色合いが魅力のカラーです。鮮やかすぎないため、そのまま使ってもパステルカラーになじみやすく、爽やかで軽やかな印象を表現できます。
また、グレーと混ぜることで、落ち着いた影色を作ることもできます。ミント系やブルー系のパステルカラーとの相性が良く、やわらかく自然な陰影を表現したいときにおすすめです。
この絵具はアクリルガッシュではなくアクリル絵具のため、アクリルガッシュと比べると隠蔽力はやや控えめです。
そのため、そのまま使うだけでなく、ホワイトやグレーなどと混色しながら使うことで、パステルカラーの表現の幅がさらに広がります。
ラベンダー・バイオレット系


ホルベイン アクリリックガッシュ ペールラベンダー
ホルベイン アクリリックガッシュのペールラベンダーは、青みがかったやさしい色合いが魅力のラベンダーカラーです。
落ち着いた色味でありながら軽やかな印象があり、マットな質感の中にも澄んだ雰囲気の作品を描きたいときによく使用しています。
そのまま使うだけでも美しい色ですが、グレーと混ぜることで、より落ち着いた影色を作ることもできます。寒色系のパステルカラーとの相性が良く、やわらかな陰影や空気感のある奥行きを表現したい場面で活躍します。
ラベンダー系の色の中でも特に使用頻度が高く、お気に入りの一色です。パステルカラーの作品に軽やかさや上品な雰囲気を取り入れたい方におすすめ!



どんな絵にも使うと言っても過言ではないくらい大好きな色です!
リキテックス リキテックスカラー パーマネントライトバイオレット(ソフトタイプ)
リキテックスカラーのパーマネントライトバイオレットは、ピンクみを感じるやさしい色合いが魅力のバイオレットです。
鮮やかすぎず、パステルカラーとも自然になじむため、そのまま使ってもやわらかな印象に仕上がります。
ピンクやクリームイエローなどのやさしい色とも相性が良く、作品全体をふんわりとした雰囲気にまとめてくれます。
アクリル絵具ですが、不透明色のため隠蔽力があり、下地の影響を受けにくいのも特徴です。そのため、アクリルガッシュと組み合わせても違和感が少なく、混色だけでなく単色でも扱いやすい色です。
私はリキテックスカラーのソフトタイプを使用しています。
やわらかく伸びの良い絵具なので、パレットに出しやすく、ほかの色とも混ざりやすいため、パステルカラーを作る際にも扱いやすいと感じています。



ソフトタイプは黄色いキャップが目印!
ターナー アクリルガッシュ ミキシングバイオレット
ターナー アクリルガッシュのミキシングバイオレットは、パステルカラーに欠かせない紫系の混色に活躍する一色です。
混色時に色がにごりにくく、イメージ通りの色を作りやすいため、繊細な色合いを表現したいときに重宝します。
白を混ぜると、やさしく可愛らしい色になり、パステルカラーとの相性も抜群です。また、グレーを加えることで彩度を抑えた落ち着きのある紫になり、やわらかく上品な雰囲気を表現できます。
淡い色は、わずかな色の違いで作品全体の印象が大きく変わります。ミキシングバイオレットは、理想のパステルカラーを作りたいときに、ぜひ取り入れたい一色です。





リボンのところにグレーと混ぜて活用しました!
ピンク系


ターレンス アムステルダム アクリリックガッシュ リフレックスローズ
ターレンス アムステルダムのリフレックスローズは、鮮やかな発色が魅力の蛍光ピンクです。
一見すると派手な色に見えますが、パステルカラーを作るためのベースカラーとして活躍します。
彩度が高いため、ホワイトをたっぷり混ぜても色味が沈みにくく、やわらかでミルキーな青みピンクを作りやすいのが魅力です。淡い色にしても青みがしっかり残るため、理想のパステルピンクを表現できます。
ラベンダーとの相性が特に良く、ゆめかわいい雰囲気や、ふんわりとした幻想的な世界観を描きたいときにもおすすめです。
自分好みのピンクを混色して作りたい方に、ぜひ使ってほしい一色です!



スキャンした時にはくすみやすいので注意です😭



原画でしか味わえない魅力ですね…!
ターナー アクリルガッシュ パステルピンク
ターナー アクリルガッシュのパステルピンクは、最初からホワイトが混ざったような、ミルキーでやさしい色合いが魅力のピンクです。
混色をしなくても、そのままパステルカラーとして使えるため、とても扱いやすい一色です。
やや黄みのあるピンクですが、黄みが強すぎないため、あたたかみを感じさせながらも幅広いパステルカラーと合わせやすく、やさしくかわいらしい雰囲気の作品によくなじみます。
また、肌なじみの良い色味なので、キャラクターのほっぺにほんのり血色を加えたいときにもおすすめです。自然なかわいらしさを演出できるため、人物イラストでも活躍してくれます。
ふんわりとしたやさしいピンクを気軽に取り入れたい方に、ぜひおすすめしたい一色です。



ターコイズやミント系の色と混色すると可愛いグレーが作れるよ!
イエロー系


ターナー アクリルガッシュ パステルレモン
ターナー アクリルガッシュのパステルレモンは、爽やかさとあたたかみをあわせ持つイエローです。
混色をしなくても、そのままパステルカラーとして使えるため、手軽にやわらかな色味を楽しめます。
黄色が強すぎず、くすみのないやさしい発色が特徴で、作品全体を明るく軽やかな印象にまとめてくれます。
同じパステルシリーズのパステルピンクとの相性も良く、組み合わせるだけで、ふんわりとかわいらしい配色を楽しめます。
ターレンス アムステルダムアクリリックカラー パーマネントレモンイエローライト
ターレンス アムステルダムアクリリックカラーのパーマネントレモンイエローライトは、爽やかで透明感のある色合いが魅力のレモンイエローです。
ターナー アクリルガッシュのパステルレモンと比べると、わずかに緑みを感じる色味で、よりフレッシュで軽やかな印象があります。
黄緑ほど強い緑みはなく、レモンのようなみずみずしさを感じられるため、清潔感のある配色を作りたいときにぴったりです。
ミントや水色などの寒色系とも相性が良く、春や初夏を思わせる爽やかなパステルカラーを表現したいときに活躍します。
すっきりとした軽やかな黄色を探している方におすすめの一色です!



この色はアクリルガッシュではなく、アクリル絵具です!
パステルカラーセットもおすすめ
「まずはパステルカラーを揃えてみたい」「何色から買えばいいかわからない」という方には、パステルカラーセットがおすすめです!
必要な色がバランスよく揃っているので、1本ずつ選ぶ手間がなく、届いたその日からパステルカラーの作品づくりを楽しめます。また、見た目も可愛らしく、箱を開けた瞬間に気分が上がるのもセットならではの魅力です。
今回は、『ターナー アクリルガッシュ パステルカラー12色セット』、『ホルベイン アクリリックガッシュ パステルカラー12色セット』の2種類をご紹介します。
それぞれ収録されている色や特徴が異なるので、自分の描きたい雰囲気に合わせて選んでみてください。



見ているだけでテンションが上がりますね!!!



私も欲しいです!
綺麗なパステルカラーの作り方


基本的にはパステルカラーの絵の具をそのまま使ったり、彩度の高い色(鮮やかな色)に白を混ぜたりして作ると、色が濁りにくくなります。
色を混ぜる回数や種類が増えるほど色が濁りやすくなるため、なるべく混色は控え、する場合は『鮮やかな色に白を混ぜるだけ』というシンプルな方法で色を作ってみましょう。
そうすることで、淡くきれいな色に仕上がりやすくなります。
青みピンクには蛍光色がおすすめ


市販のパステルピンクは黄みが強いものが多く、青を混ぜて色味を調整すると、混色によってくすみやすくなります。
そこでおすすめなのが、蛍光ピンクです!
蛍光ピンクは一般的なパステルピンクの絵の具よりも青み寄りで鮮やかなため、白を混ぜるだけで、かわいらしい青みピンクを作りやすくなります。



実際に使った色はこの色!



この2つを混ぜると可愛いピンクが出来上がるんですね!
パステルカラーの光と影の色
パステルカラーでは、黒を混ぜて明暗をつけると、色が濁りやすく、やわらかさや透明感が失われてしまいます。そのため、黒ではなく、他の色を混ぜて色相や明度を調整することで、光と影を表現するのがおすすめです。
基本的な考え方は、光側には暖色、影側には寒色を使う、またはメインカラーにそれらの色を少し混ぜることです。こうすることで、パステルカラーらしいやさしい雰囲気を保ちながら、自然な立体感を演出できます。
また、影側にのみグレーを混ぜる方法も効果的です。寒色寄りの落ち着いた影にしたい場合は、グレーにラベンダーやブルーを少し混ぜることで、くすみすぎず透明感のある影色になります。
パステルミントの光と影の色


パステルミントには、光側にピンク、影側にラベンダーを使うことで、やさしい立体感を表現できます。
メインカラーの統一感を損なわないよう、光側に使うピンクは白を混ぜて彩度を抑え、やさしい色味にしてから使用しています。
光から影へ移り変わる部分は、色が急に切り替わらないよう、なめらかなグラデーションを意識すると自然な仕上がりになります。
パステルラベンダーの光と影の色


ラベンダーも基本的な考え方はミントと同じです。
光側にはピンクを少し混ぜ、影側にはラベンダーにグレーを加えて明度を落とすことで、自然な立体感を表現できます。こちらも光から影へ向かって、なめらかに色が変化するグラデーションを意識しましょう。
紫系の色は暖色・寒色のどちらとも相性が良く、さまざまな色となじみやすいため、パステルカラーでは特に扱いやすい色の一つです。
パステルピンクの光の色と影の色


ピンクは、光側にパステルピーチなどの暖色を混ぜてもきれいに仕上がります。
ただし今回は、作品全体を青み寄りの色合いで統一したかったため、暖色は加えず、蛍光ピンクに白やグレーを混ぜて明度の変化をつけました。
影色にはラベンダーを使用し、色相にも変化を加えることで、自然な立体感が生まれるようにしています。
パステルイエローの光と影の色


黄色は、光と影のどちらにもミントグリーンを使って表現しました。
光側をピンクなどの暖色にする方法もありますが、今回は髪色自体が暖色であることに加え、作品全体を爽やかな印象に仕上げたかったため、あえて寒色を選んでいます。
光側には白を混ぜた明るいミントグリーンを、影側にはグレーを混ぜた少し暗めのミントグリーンを使用しました。
考え方としてはピンクの場合と同様で、暖色・寒色というルールにとらわれすぎず、作品全体の色のバランスや世界観に合わせて光と影の色を選ぶことが大切です。
まとめ
今回は、理想のパステルカラーに近づくために私が実践した方法や考え方や、おすすめの絵の具をご紹介しました!
特に大切だと感じているのは、ホワイトをベースに色を作ることに加えて、明度や彩度、コントラスト、作品全体の色の統一感を意識することです。
さらに、下地を活用したり、黒ではなくグレーで陰影をつけたりすることで、やわらかく、ふんわりとしたパステルカラーらしい世界観を表現しやすくなります。
また、自分が理想とする色をデジタルで分析してからアナログに落とし込む方法も、色づくりに迷ったときにぜひ試していただきたい方法です。
パステルカラーは、少し色の選び方や組み合わせ方を意識するだけで、作品の印象が大きく変わります。
この記事が、みなさんの理想のパステルカラーを見つけるきっかけになれば嬉しいです!
















