こんにちは、アナログイラストレーターの雲丹。です。
今回は私がYoutubeを始めて9ヶ月で収益化を達成した際にに実践していたことをお伝えします。
これからアナログイラストでYoutubeを始めてみたい、Youtubeチャンネルを持っているけどなかなか思うように収益化できないという方に何かお役に立てることがあれば幸いです。
まずYoutubeで広告収入を得られる条件は以下のとおりです。
- チャンネル登録者数 1,000 人
- 次のいずれかを満たしている:
- 公開されている長尺動画の過去 365 日間における総再生時間が 4,000 時間以上
- 公開されているショート動画の過去 90 日間の視聴回数が 1,000 万回以上
これが結構厳しいんですよね…!チャンネル登録者1000人を達成できても再生時間や視聴回数が満たされていないとなかなか収益化まで辿り着けません。私の体感ですが、ショート動画での収益化はかなり難しいです。
週3で動画を投稿する場合1本あたり約28万回以上の視聴回数が必要になります…😭
長尺動画の場合はショート動画に比べて期間に余裕があるのでショート動画よりは収益化しやすいです。
私も収益化は長尺の動画の条件で達成をしました。
長尺動画の投稿期間だけを見ると約3ヶ月で収益化を達成することができました!
そして私がYoutubeチャンネルを収益化するにあたりやってきたことは主にこの2つです。
- ショート動画でチャンネル登録者を増やす
- 登録者獲得後、長尺動画を定期的にアップしていく
それではひとつずつ見ていきましょう。
1.ショート動画でチャンネル登録者を増やす
ショート動画で収益化は難しいと言っていたのになぜショート動画から投稿するのかというと自分のことをたくさんの人に認知してもらい、チャンネル登録者を増やしたいからです。
第一の条件としてチャンネル登録者1000人以上が必要なので、まずはそれを達成することを目標にしていきます。
ショート動画を投稿するメリット
ショート動画を投稿するメリットは以下のとおりです。
- 通常の動画に比べて見てもらいやすい
- 動画編集が比較的簡単
通常の動画に比べて見てもらいやすい
通常の動画に比べてショート動画は1分未満とかなり短い尺のため視聴のハードルが下がり気軽に見ることができ、視聴回数を稼ぎやすい傾向にあります。視聴回数が増えるということは見てくれている人も多いということで、チャンネル登録者獲得に繋がりやすくなります。
そしてアナログイラストのメイキングは絵を描く描かないに関係なく楽しめるコンテンツです。
また、手や画材が動画に映るので「本当に描いてるんだ…!!」という実感や親近感が湧いてチャンネル登録に繋がりやすいのかなと思っています。
私のYotubeチャンネルの登録者の半分以上はショート動画から登録してくれたみたいです!
動画編集が比較的簡単
動画編集の経験がない場合、長尺の動画をいきなり作るのは大変です。まずは動画制作に慣れるためにもショート動画は練習になるのでおすすめです!とにかく数をこなして動画編集に慣れていくと後々長尺の動画を作るハードルが低くなります。
始めたては字幕も無理に入れる必要がないから考えることが少なくて済む!
ショート動画の作り方
シュート動画のメリットがわかったところで早速ショート動画を作っていきましょう!まずはイラストを描くことからですが、イラストは1/4サイズの色紙やポストカードサイズくらいの小さめの紙に描くのがおすすめ(バストアップなど顔が大きく入る構図にするとよりGOOD)です。
理由は動画の収録時間が短くて済む(早く描き終わる)ので動画編集にも時間が比較的かからず、コンスタントに動画を投稿することができるからです。
コンスタントに動画投稿をしていた方がチャンネル登録者も離れにくくなるのでなるべくたくさんのストックを作っていつでも投稿できるようにしておきます。
ちなみに私が当時ショート動画に使用していたアプリはこちらです。
比較的簡単にスマホやiPadで直感的に操作できるので動画制作初心者さんにおすすめのアプリです。
基本機能は無料で使用できますが、動画を書き出す際にウォーターマークが付いてしまうので、ウォーターマークを消したい場合は課金することをおすすめします。
現在使っているアプリはこちら
https://apps.apple.com/jp/app/lumafusion/id1062022008
有料のアプリになりますが動画編集の基本的な機能はもちろん、操作も比較的簡単なのでもっと本格的に動画編集をしたい場合はこちらを使ってみるのもおすすめです。
そしてショート動画を作るにあたって意識することは以下の3つです。
- テンポよく作る
- 作品に影や手ができるだけ被らないようにする
- サムネイルの見栄えを意識する
テンポよく作る
絵を描いてる側としては全部見てほしい…!という気持ちがあるのはとてもよくわかるのですが、見る側からすると同じようなところをずっと塗っていたり、あまり変化のない画面が続くと飽きてしまうという事態が発生します。
なのでシーンの切り替えはなるべくテンポよく行うのがポイントです。
具体的には大体1〜1.5秒くらいで画面を切り替えると見る側も楽しめるのかなと思います。結構短いスパンですよね…!
1〜1.5秒って一体どこを切り取るの!?と思った方は是非筆やペンが大きく動いているシーンを切り取ってみてください!
最初の肌塗りや瞳、髪の毛などの顔まわりは特に見る側も見たい!と思っているのでそこを中心に切り取ってあげるといい感じです。ほっぺの塗りなどもキャラクターの印象がグッと変わるので好きな人が多い印象ですね。
とにかく1分間の間にどれだけ「おっ!」と思わせるかが大事。
そしてこれは個人的な意見ですが、描写速度に関してはあまり倍速しすぎないようにしましょう。
理由は倍速しすぎることで画面がチラつき、視聴にストレスが発生しやすいからです。せっかく見ていたのにストレスになってしまって視聴されなくなってしまうのはもったいないので不自然に見えない1.2倍〜1.5倍速までの倍速がおすすめです。
2倍速以上のものを仮に入れる場合は全編ではなく一部分にのみ入れるとアクセントになって良いと思います!
動画編集はカットをたくさん挟むより倍速する方が楽なんだけどね…!
作品に影や手ができるだけ被らないようにする
せっかく動画を作っても作品に影や手が被ってしまい作品が見えづらくなってしまうのはとてももったいないです。そうならないためにも以下の2つを意識してみましょう。
- ライトは利き手と反対側から当てる
- 動画は真上から撮らず利き手と反対側から撮影する
ライトは利き手と反対側から当てる
ライトの位置は非常に重要です。作品に影が入らないように利き手と反対側から光が差すようなライティングにすると作品に影が入りづらくなります。私の場合は右利きなので左側からライトが当たるようになっています。
そして私は基本的に太陽の出ている午前中にメイキング撮影をしているので、前方の窓からも光が入り、さらに光が拡散して画面全体が明るくなり影が弱まります。
画面が暗くて困っている、柔らかい印象のイラストを描いている方はぜひ午前中の撮影に挑戦してみてください。
また、夜にしか作品制作をする時間がない方や作品の雰囲気が暗めで落ち着いた印象の方は、ライトの位置だけでも意識してみると見やすさが変わると思うのでぜひライティングの意識をしてみてくださいね。
絵の下に白い紙を敷くだけでもレフ板の効果が得られて画面が明るくなるよ!
動画は真上から撮らず利き手と反対側から撮影する
手元撮影は描き手と同じ視点で作品の描き方を見ることができるという利点もありますが、真上撮影が必ず正解かと言われると一概にもそうとは言い切れません。
理由は手が作品に被って描いている箇所が見えにくくなるからです。
塗る箇所が大きい場合なら特に問題ないのですが、小さい箇所を描く場合、筆を持っている手で描いている場所が全て隠れてしまったり、作品に手や撮影機材の影が入りやすくなってしまうことがあります。
さらに動画全体の手の占める割合が大きくなってしまうと圧迫感が出てしまうので、画面に対して作品の割合が多くなることを意識してみましょう。
サムネイルの見栄えを意識する
サムネイルの見栄えを意識するとクリック率がグッと上がります。
ですがショート動画は仕様上残念ながらサムネイルを後から挿入することができません。
なので動画内から任意のシーンを選んでサムネイルを選ぶことになるのですが、私は
動画の最初に一瞬だけサムネイルの画像を差し込んでいます。
一体どういうこと?と思われると思うので詳しく解説します。
図のような感じでサムネイルにしたい画像を用意してメイキング動画の1番最初に画像を入れるだけ!時間は約0.1秒と一瞬映る程度で大丈夫です。こうすることでサムネイルの見栄えが段違いに変わるのでこれはぜひ実践してほしいです。
サムネイルの作り方
そしてサムネイルに使う画像ですが、私はできればスキャン画像より写真の方が良いと思っています。
理由はアナログイラストだとサムネイルで判断しやすいからです。さらに筆や指先が少し写っているとさらにアナログイラストだということが伝わりやすいのでなおGOODです👍
ここでも絵に影がなるべく入らないように撮影するとさらに見栄えが良くなるよ!
その中でも特に、暗い色などのコントラストが強い絵と水色系の透明感がある絵は再生されやすい傾向にあると感じています!
ちなみに失敗したサムネイルもあります。(1番右側のショート動画😂)
まだ顔に色が入っていてかつ筆や手も写っているので許容範囲ですが、他のものと比べると色数が少なくやはり見栄えは劣るなあと感じてしまいます。
また、サムネイルのイラストは完成品を使うといいと思います。完成品と言ってもキリのいいところまでで大丈夫です。
私は基本的にイラストが完成するまでを動画に収めているので完成したイラストの画像をサムネイルに使いますが、目の塗り方や線画のメイキングが動画の趣旨であれば、そこまでが完成しているサムネイルを使うといいかなと思います。
動画内容をイメージできるようなサムネイルであればOKです!
わざわざサムネイルのために写真を撮ったり画像編集したり面倒なのですが、このショート動画の作り方はYoutubeだけでなく、X(旧Twitter)・Instagramリール・TikTokなど動画投稿ができるコンテンツ全てに有効なのでぜひ試してみてください!
2.登録者獲得後、長尺の動画を定期的にアップしていく
以上のことを続けてある程度登録者が増えてきたらいよいよ長尺の動画を作っていきます!(私は約半年ショート動画作りに専念、投稿した動画の本数は約20本、この時点でのチャンネル登録者は約5万4000人でした。)
長尺動画を投稿するメリット
長尺動画を投稿するメリットは以下のとおりです。
- シュート動画に比べて収益化が達成しやすい
- 検索や関連動画、ショート動画の流れから見てもらいやすい
ショート動画に比べて収益化がしやすい
長尺の動画はショート動画に比べて、「公開されている長尺動画の過去 365 日間における総再生時間が 4,000 時間以上」と比較的日数に余裕があります。
しかし余裕があると思ってゆっくり動画を作っていてはなかなか達成することができないので、コンスタントに動画を投稿し続けることが大切です。
過去12ヶ月の総再生時間4,000時間とは、1ヶ月に約333時間の再生になります。
1本の動画が平均3分視聴される場合で、1ヶ月に約6,666回の再生回数が必要です。
週1投稿をする場合は1本あたり約1666回の再生回数を目指そう!
いきなりそんなに難しいよ!と思う方もいらっしゃるかと思いますが、ここでショート動画の投稿がいきてくることがあります。
検索や関連動画、ショート動画の流れから見てもらいやすい
長尺の動画は検索や関連動画から見てもらえることも十分にありますが、ショート動画から見てくださる方も多くいます。
特にアナログイラストメイキングの場合、「どんな画材を使っているのか」「どんな技法で描いているのか」など疑問を抱きやすいコンテンツなんですよね。
なので、その疑問を解消してあげられるような字幕付きの長尺動画を投稿してみると興味を持って見にきてくださる方が多いのではないかと思います。
ショート動画にあえて字幕をつけないことで、「もっと詳しく知りたい!」という欲を掻き立てる!
長尺動画はショート動画で投稿したメイキングのデータを保管しておいてその解説動画を作っても良いですし、もう少し大きめのご自身の力作などをメインにした動画でもいいかと思います。
何にせよ、ショート動画では得られないような体験ができると再生回数は伸びやすくなるのかなと思います。
動画の再生時間は10分〜15分程度がおすすめです!
長尺動画のおすすめテーマ
長尺であるからこそ色々な動画が作れると思うので個人的におすすめのテーマを紹介します!
- メイキング(解説)
- 講座系(〇〇の描き方など)
- お絵描き企画
- 画材・作業環境紹介
- 製品(画材)レビュー
それではひとつずつ見ていきます。
メイキング(解説)
これはアナログイラストでは王道のテーマだと思います!私も初めての動画投稿はメイキング動画でした。
ショート動画で培ったスキルをそのまま応用することができるので、迷ったらとりあえずこれです!
そしてただのメイキングではなく、使用画材やどういう意図で描いているのかなどその人の絵を構成しているものは一体なんなのか、字幕や音声で解説してあげるとより自分の作風を視聴者さんに楽しんでいただけるのではないかなと思います。
ラフや線画の描き方、転写方法など色を塗る前の過程も気になっている方は多くいるのでその過程も丁寧に解説してあげるとより親切な動画になるのではないかなと思います。
「この色めっちゃ使います」とか「この筆なしには生きていけません」など独自の視点を入れると見る側にとってはシークレット情報感が出てお得な気分になれる気がします…!
講座系(〇〇の描き方など)
メイキングとやや似たテーマではありますが、違うところはある一部分に特化した動画が作れることですね。
例えば「水彩イラストの始め方」、「目の塗り方」、「体の描き方」、「転写のやり方」、「衣装デザインの考え方」など一部分に特化した、特にこれから絵を描き始めたいと思っているような初心者向けの講座が目に留まりやすいです。
お絵描き企画
お絵描き企画系はアナログ・デジタル問わず人気な印象です。
例えば「5年間の成長記録」や「中学生の頃の絵をリメイクしてみた」など過去と現在を比較するような動画や、「100均の絵の具で描いてみた」「3色縛りで描いてみた」などの縛りを設けた動画など「完成が気になる…!!」と思わせられるような企画の動画だと見てもらいやすい傾向にあると感じています。
よくサムネイルにモザイクがかかっているタイプの動画ね!
私はまだこういったお絵描き企画系の動画はあまり作ったことがないので来年は挑戦していきたいですね。
画材・作業環境紹介
一度にたくさんの画材を見ることができる画材紹介や普段絵を描いている作業環境を紹介するのも多くの人に需要があります。
特に水彩のパレットや画材の収納方法は気になるけどなかなか見ることができない貴重なものなのでぜひ動画の中で紹介してみてはいかがでしょうか。
スキャナーやトレース台など周辺機器の紹介も需要あり!
製品(画材)レビュー
新作の画材などいち早くゲットしてレビュー動画をあげてみるのもおすすめです!気になるけど使用感や色見本を見てから購入を検討したいという方は多くいるので、そういった方のためにレビュー動画を投稿してみるのもいいでしょう。
新作製品の紹介は初期費用がかかってしまうのが難点ですが、もし今すでに自分が持っているもので紹介したい!と思えるものがあればそれを紹介するのも全然OKだと思います。
底見え画材は説得力がある!
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は私がYoutubeの収益化を達成するための秘訣をご紹介しました。
私も最初は何もかも手探りでいつかできるだろうと漠然と収益化を目指していた感じだったのですが、振り返ってみると意外と意識していたポイントが多くあって驚きました。
これから動画制作やYoutube投稿を始めてみたい方、Youtubeに伸び悩んでいる方に何か少しでも目標に近づくお手伝いができましたら幸いです。
▼使っているスマホスタンド
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